ライトセラピーボックスの活用事例(SAD)

SADとは、Seasonal Affective Disorder=季節性感情障害のことで
秋または冬に抑鬱が始まり、春や夏になると治まるという
特有のサイクルを繰り返すウツ病の一種です。
SADの原因の多くは、日照時間の不足が要因であると考えられています。

ライトボックスとは、人工光のことで、デイライト、可視光線ライトとも言われます。
自然光に近いスペクトルで高照度の光です。

以下は、22歳でSADに罹った女性がライトボックスを使用して治療を行った報告です。
*治癒レベルやその速度においては個人差があり、万人に共通するものではありません。

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暗く寒い冬の時期のウツ状態や疲労感が強くなったときの回復の方法は、
光を当てるというとてもシンプルな方法です。

気分が滅入っているときは、朝起きることが辛くなります。
SADは季節的な変化によってもたらされるウツ病の一種で、
典型的な症状は秋から冬にかけて発症します
(ただし、発症のきっかけは春から初夏にあります)。
ライトボックスは気分を高揚させるホルモンを活性化させることができる光のため、
ウツ状態の気分を和らげることに役立ちます。

SDAを患っているのは米国人口の約1~3%にしかすぎませんが、
15%の人は気分や健康に悪影響を及ぼさない程度の悲しみに似た
「Winter Blur」な感情を持つと報告されています。
このような場合、いくつかの研究ではライトボックスセラピーで
治療することができることを示唆しています。
SAD率は、自然光の少ない北部州で顕著に増加しています。
症状は、通常20~30歳の間に現れ始め、
女性の発症確立は男性よりも3~5倍高くなります。

ウィスコン郊外に住む22歳の私は、まさにその該当者です。
私は、大学のカウンセラーにライトボックスセラピーを紹介されるまで、
なぜ冬季に辛くなるのか分かりませんでした。
私がライトボックスを使用してから2年が経ちますが
使い始めた当初は、夜が長く寒くなってくるにつれて疲労は増し、
私は仕事を辞めることを考えました。

SADの症状は、絶望感やエネルギーの枯渇、好きな活動への興味の欠如、
自殺願望が現れ、ウツ病の症状に似ていますが、
ミネソタ州ロチェスターのメイヨークリニッの
臨床心理学者であるCraing Sawchuk博士は
睡眠過剰、食欲の増加、炭水化物の渇望、体重増加、
全体にどんよりした気持ちになるなど、SADと他のウツ症状とを
区別する徴候について述べています。

ライトボックスは、強度なルクス(標準は10,000Lux)を持つ特殊な仕様で、
感情の治療や、予防のために作られたものです。
サーカディアンリズムは、朝の目覚めから夜の眠りまでを整える役に立ちますが
冬の暗い中ではそのサイクルが狂ってしまうことがあります。
ライトボックスは、網膜を介して直接光を脳へ伝達することによって、
セロトニンとドーパミンの分泌を助け、サーカディアンリズムをリセットします。
Sawchuk氏は「ライトボックスは、生物時計をリセットする
Contorol-Alt-deleatのようなものです」と言っています。

起床して1時間以内にライトを浴びることが理想で、
身体や目を覚ますことに役立ちます。
私は毎朝、朝食後に3フィートの距離をおいてライトボックスの前に座ります。
ライトボックスは、最新のiPhoneより僅かに大きいサイズですが、
その強い光は春の日の正午の太陽ほどの明るさです。
数分おきに光を見るように指示されていますが、
光に当たって数分後にはその強さに慣れていきます。

しかし、私は予想していなかった気分を体感しました。
翌日私は、より気分の低迷を感じました。
私は家族と離れて3か月で初めてホームシックになりました。
Swachuk氏は後に、一部の人に副作用として
症状の増強が見られることを説明しました。
一般的な副作用は心配、不安、頭痛、突然の行動変化です。

多くの人は、ライトボックスの成果を感じ始めるまでに2~3週間必要です。
使用して1週間後には何かが変わり始めました。
目を覚ましたときに不安を感じていましたが、
1週間もするとベットから出ることは、世界の終わりのようには感じなくなり、
ホームシックも落ち着きました。
仕事のために家を出る時間に
まだ外が暗くても、私は目を覚ますことができました。

ある朝、通勤の際に列車事故のために20分の遅れが出ました。
何人かの人はうんざりして不平を言っていましたが、私はそうしませんでした。
私は、私が行きたい時間に仕事に行くことはできませんでしたが、
座ってリラックスする時間を得たのです。
私の新しい気分は、自分でコントロールすることができない状況を
最大限に生かしてくれました。

気分が良くなってからも継続して使い続けることが重要です。
SADは一度限りで治癒するものではありません。
一日で体力を増やすことができないように、
SADは継続的な治療を必要とします。
ライトボックスは、SADのための自然療法です。

Reader’s Digest
http://www.rd.com/health/conditions/i-tried-light-box-therapy/