自然力の恩恵

太陽の光が私たちにの体にどのような影響を与え
どのような効果をもたらすかについては
最近の研究によってかなり解明されてきていますが
光がどのように私たちの心に影響を与え
どのような効果をもたらすかについては
現在のところ明確な科学的根拠は解明されていません。

しかし、光そのものや
光が生み出す色彩によって気分が変わるという事実は
誰もが感じたことがあるはず。

ナイチンゲールは自身の経験から
「新鮮な空気の必要性に次ぐのは、光の必要性」
と言っています。

このTopocsでは、科学的根拠はなくても
大自然が私たちに与える影響と
その恩恵を受けるにあたっての問題について触れています。

私たちが健康で幸せな気持ちを維持し、
互いに共存していく上で
「緑の空間」が大切であると明記されていました。

地球上に初めて生まれた色は緑。
海の中に生息していた藻が
最初に陸上に上がった命であるとされています。

ゆえに、緑は生命の原点。
原点回帰やリセットしてくれる色なのです。

都会に住まい
忙しい毎日に追われると
自然と触れ合う時間も
なかなか持てなくなりがちです。
そんな生活が続くと、気づかない間に
心身のバランスが崩れてしまいます。

【自然の中に身を置く】
ストレスがある、ないにかかわらず
大切であることを改めて感じたTopicsです。

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色と光 Topic 自然力の恩恵

大自然の中に身を置くことは、
健康のために大きな利点がある。
山に入ると、山は癒しを与えてくれる。
それはルルドの奇跡の泉にようであるが、
奇跡ではない。
山々とそこに共生する草木の生命や水の力は、
血圧やストレスを低下させる助けとなり、
心拍変動を正常に保つこともできる。

これらのことは、大自然の中で過ごすことによる
健康への利点について、
最近の研究で明らかになったほんの一部である。

しかし、この美しく、安らげる自然環境はあまりにも遠く離れている。
自宅へ戻るとこのような景色を日常で見ることはない。
しかし、「直観的に多くの人は、自然の中にいると気分がよくなることは
事実であると感じている。

James Hamblin氏によると
「エコセラピーは急成長しており、
公園で処方箋を書く医者も増えてきている」という。

経験的実証が増えるにつれて、
自然療法は医療に等しく追いついてきている。
いくつかの点で、これは体が必要とするものについて
18世紀、19世紀に理解されていた考え方に戻ることである。

かつての治療では、患者には外を散歩をしたり、
海の中を散策したりするように勧めていた。
看護師の先駆者ともいえるフローレンス・ナイチンゲールは、
患者が新鮮な空気と日光に当たることを強く主張していた。

彼女は1859年の「看護に関するノート」に次のように書いている。
病気との私のすべての経験による絶対的な結果です。
新鮮な空気の必要性に次ぐのは、光の必要性だけです。
閉ざされた部屋において最も辛いのは暗い部屋です。
そして、彼らが望むのは光だけでなく、
直射日光であるということです。
人々はその効果が気分的側面にしかないと考えています。
これは決して事実ではありません。
科学的見解がなかったとしても、
私たちは光が人体に非常に現実的
かつ目に見える影響を与えることを認めなければなりません。

ウィリアムズ氏は自然の中を90分散歩した人の
歩く前と歩いた後の脳スキャンした研究を紹介している。
自然環境を散歩した人々は下垂前の前頭皮質で活動が減少した。
これは反復が関連している。
ネガティブ思考傾向にあった人は
回数を重ねれば重ねるほど、
かさぶたが剥がれるように
気分が良くなったと報告した。

しかし問題は、人々が実際に自然の中で費やす時間の減少にある。
「私たちの文化は、ネットを見たり、
アイスクリームを食べることで
とても良い気分にさせてくれる。
そのことは素晴らしいものだが、
私たちの社会の多くは
自然と切り離されている」と語っている。

2008年の調査によると、
キャンプ、釣り、狩猟などの外部活動に
参加しているアメリカ人の割合は、
1980年代後半から年間で約1%減少している。
英国で行われた調査によると、
大人の70%が「冒険的な遊び」のほとんどを
戸外でやっていたという回答に対して、
同じように「冒険的な遊び」を戸外でやっている
と回答した子供は29%しかいなかった。
そして、2001年に、環境保護庁が
全国ヒューマンアクティビティパターン調査を
実施した際、
大人は室内で87%の時間を費やし、
車中では6%の時間を費やしていることがわかった。

「誰が自然の中に身を置くことができて、
誰がその恩恵を受けることができるのか。
という問題が出てきます。」と
国立科学技術医療アカデミーを支える
シニアプログラム責任者である
マイケルドーシーは述べている。
「自然の中で過ごす時間の減少は
社会経済的な違い、人種、階級の要因で差が生じます。
都市部に移る人が増えるにつれて、自然とは疎遠になっていますが、
キャンプ用品、公園の入場料、
そこまで運転するためにガソリン代を払うお金があれば、
自然に触れ合いに行くのは簡単です。」
ドーシー氏は、自然の中での処方箋を出してもらうために
自然に出向く人を増やすためには
「政治的な経済状況においても対策を講じなければならない」
と述べている。

これらの時代において緑の空間が必要である。
それは、異なる階層、異なる民族の融和の基礎となる。
それは美学だけではなく、
私たちが共に社会に適合して生活していく手段を意味している。

出典元:
The Atlanticより : 20170623
https://www.theatlantic.com/health/archive/2017/06/how-to-harness-natures-healing-power/531438/